VideoStudio & PaintShop Pro – タイムラプスムービー

タイムラプス写真家: Jason C.S. Chen

自分だけのタイムラプスムービーを簡単に制作できます。ホームムービーにタイムラプスビデオを追加することで、プロの作品のような効果を加えることができます。本チュートリアルでは、その方法を豊富なヒントを駆使してご紹介します。タイムラプス写真家 ジェイソン C.S.チェン氏のすばらしい作品をご覧ください。作者インタビューでは、オリジナルのタイムラプスビデオに対する同氏の深い視点もご紹介しています。

本チュートリアルでは、写真のバッチプロセスを写真編集ソフト PaintShop Pro で行い、ビデオ編集ソフト VideoStudioで画像のシーケンスをタイムラプスビデオに変換する方法をご紹介します。チュートリアルに沿って、予め準備した写真を使って進めて下さい。撮影中の場合は、ヒントとトリック セクションを参考にしてタイムラプス写真を撮影しましょう 。

※ご利用のバージョンによって、製品画面が一部異なる場合があります。

PaintShop Pro で画像をトリミングして解像度を上げる

1.写真編集ソフト PaintShopをオーガナイザモードで起動します。自分の画像フォルダーへ進みます。オーガナイザモードで起動されていない場合は、画面右上の「オーガナイザ」ボタンを押します。

2.シーケンスから最初の画像を選択して、画面の右上隅にある「エクスプレスラボ」ボタンをクリックします。これでエクスプレスラボに入ります。ここで画像に簡単でしかも素早い調整を加えることができます。

3.まず画像をトリミングします。「トリミング」のツールアイコンをクリックして開始します。「トリミング」ツールパネルが右に現れます。幅160、高さ90として「アスペクト比を維持する」のボックスをチェックします。これで選択範囲はいつも 16:9 と、目的の比が維持されます。

4.コーナーからトリミング矩形をドラッグして、画像の幅を埋めるようにします。さらに選択範囲を中心からドラッグして構成をよくします。できたら「適用」をクリックしてください。

5.ここでその他の機能も使って好みのままに調整できます。個人的には「ローカルトーンマッピング」を使って画像のディテールをより生かす手法が好きです。そのためには「ローカルトーンマッピング」アイコンをクリックして右のパネルで強さを調節します。ここでは9にしてみました。

画像をもう少しシャープにしてみましょう。「シャープネス」のアイコンをクリックすると直ちに反映されます。さらにシャープにしたければ何回かクリックします。ここでは1回で十分でしょう。

6.編集結果に満足したら「保存」し、「エクスプレスラボの終了」をクリックします。

バッチプロセス

以上で1枚の画像を処理しました。写真が数百枚あっても心配しないでください。PaintShopでは簡単にバッチ処理する方法があります。最初の画像に行なった修正をPaintShopに記録し、あとは残りの画像に適用するだけです。

1.最初の画像が選択されている場合、「キャプチャ編集」ボタン(鉛筆と赤点のアイコン)をクリックします。

2.次の画像をクリックしてキーボードのシフトキーを押しながらEndキーを押すと、残りの画像を選択できます。残りの画像が選択されたら「編集の適用」ボタン (鉛筆と青三角のアイコン)をクリックします。

3.バッチプロセスがここで開始されます。若干時間がかかることもあります。

VideoStudio への画像のインポート

以上のプロセスが完了したらVideoStudioで静止画をタイムラプス動画に組立てます。

1.VideoStudioを起動します。メインビデオトラックで右クリックして「タイムラプス写真の挿入」を選択します。

2.「開く」ダイアログボックスで、Ctrl+Aを押して直前に処理した写真を全て選択します。

3.ダイアログボックスが表示されます。ここからタイムラプス関連のオプションを調節できます。

プレビュー : 出来上がったクリップをプレビューできます。

維持 : 普通のビデオをタイムラプス動画に変換するために便利です。ここでは静止画から低速度映像を制作するので、1に設定しましょう。

ドロップ : このオプションはビデオのタイムラプス用にも使えます。静止画用タイムラプスにはこれは0にしておきます。

フレームの長さ : 写真 1枚毎に表示させる長さを設定します。1コマ (0:0:0:1) は 1/30 秒に相当します。これが普通なら1コマに設定されますが、クリップをこれより長くするにはこの値を長く設定できます。3コマ以上にはしないでください。さもないとビデオがぎこちない動きになります。

長さの合計 : 仕上がり映像の長さを示します。上で指定した設定に従い自動的に計算されます。

普通はデフォルト設定で大丈夫です。OKをクリックしてください。

ビデオ映像としてエクスポート

さて、これまででタイムラプス写真がメインビデオトラックにレイアウトされました。次の編集を行なうためにビデオとしてエクスポートしましょう。

1.「完了」ステップに進み「ビデオファイルを作成」をクリックします。

2.ドロップダウンメニューから Blu-ray > Blu-ray H.264(1920×1080)を選択します。ビデオプロジェクトがDVDまたはそれより低い解像度の場合は、DVD > DVD Video(16:9)を選択します。

3.「保存」ダイアログでファイル名を指定して、「保存」をクリックします。映像のレンダリングが開始します。

ビデオのレンダリングが完了したら作業中のプロジェクトで使用できます。または何か音楽を追加してタイトルをつけてもよいですね。これでタイムラプスアートワークの作品をウェブにアップするか、ブルーレイに出力することができます。

ヒントとトリック

  • デジタルカメラ : シャッターレリーズケーブルジャック(外付けインターバルタイマー用)、または内蔵インターバルタイマーが必要です。デジタル一眼レフカメラがあると便利です。
  • インターバルタイマー: カメラに内蔵されている場合は不要です。
  • 三脚: カメラが重いほど大きい三脚が必要になります。
  • 全手動: どれほど信頼できるカメラであっても、タイムラプスを行なうときは全ての自動機能をオフにしてください。つまり手動露光、手動フォーカス、手動ホワイトバランスを行ないます。これで明度、カラー、フォーカスのずれが無くなります。
  • 画像フォーマット: サイズの大きいJPEGがお勧めです。カメラが撮影速度についていけないようなら、低解像度にするか、高圧縮率に設定して試してください。
  • 撮影間隔: 交通の場合は1~2秒、景色では5~10秒にしています。しかしこれらは厳密なルールではなく、異なる設定で試すことはいつでもできます。
  • シャッタースピード: 小さな秘密をお教えします — シャッター速度を遅くして、わざと動きのぶれを出すとタイムラプスムービーが見た目にはもっと楽しくなります。その場合でも設定した間隔を超えないようにしてくださいね。

しっかりした三脚にカメラを固定して映像を台無しにするようなぶれを防いでください。撮影中にはカメラに触れないでください。カメラが少しでも動くと出来上がりの映像に必ず出てしまいます。

出かける前に電池をフル充電にしましょう。撮影数を増やすにはモニターのプレビュー機能をオフにして省エネを心がけましょう。 また、これから撮影する写真の保存用に十分なメモリーカードの空き容量を確認してください。300枚以上を保存できるカードが必要です。

出来上がりの映像は1秒当たり30枚の静止画を必要とします。これを基本としてください。つまり10秒の映像には 300 枚の静止画が必要になります。

  • 目標のクリップの長さ ( 秒数 ) * 30 = 撮影する必要のある写真の枚数
  • 間隔 ( 秒数 ) * 写真の枚数 = 撮影総時間 ( 秒数 )

いろいろな被写体で試してみると予想していなかったような結果が出ることがあります。また、間隔を変えると映像の見栄えが断然変ります。

静止画と同様、良い構えと正しい露出はキーポイントです。これまでに身につけた写真のスキルの大部分は、そのままタイムラプスビデオの制作に応用できます。

アウトドアでしばらく活動することになるので、温かい服装にしましょう。 携帯ゲーム機か スマートフォンを携帯してカメラが回っている間退屈しないように。


ジェイソン氏の作品は http://vimeo.com/jasoncschen または
http://www.pond5.com/stock-video-footage/1/jasoncschen.html
で見られます。

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